「問題を起こさない緘黙児は放置されるか?」という記事に追記をしました。3歳で「かん黙」があった園児5名の内60%が5歳までに「かん黙」を克服したという研究です。日本の調査になります。
2022.03.03
興味深い研究成果をすべてネタにできればいいのですが、生憎そうもいきません。そこで、論文アブストラクト(抄録)だけ読んだ扁桃体に関する興味深い研究を取り上げます。
なぜ、扁桃体なのかといえば、不安・恐怖に関連する脳領域として話題になることが多い脳部位だからです。ただし、「扁桃体には不安・恐怖を抑制する機能もある」という指摘や「扁桃体損傷患者でも不安、恐怖等の感情を感じる」との研究もあることに留意しなければなりません。
今回は、扁桃体活動の持続性が低い人はパリピ(パーティーピープル/パーティピーポー)という内容の論文です。
なお、扁桃体以外の興味深い(面白い)研究については『心と脳の探求-心理学、神経科学の面白い研究』をご覧ください。
新ブログ『心理学・脳科学・動物行動学アブストラクト』も設立したので、時間があればのぞいてやってください(参考記事⇒新ブログ『心理学・脳科学・動物行動学アブストラクト』開設のお知らせ)。
最近の記事1⇒中二病経験者はイマジナリーフレンドやボーイ/ガールフレンドがいたことのある人が多い
最近の記事2⇒脳卒中を発症してから2~3か月の間がリハビリで上肢の運動機能の回復が最も見込める期間となる
最近の記事3⇒建物の改修で研究拠点が近くなると、論文の共著が増える
最近の記事4⇒COVID-19パンデミック下でのリモートワークに際する雑音イライラ
なぜ、扁桃体なのかといえば、不安・恐怖に関連する脳領域として話題になることが多い脳部位だからです。ただし、「扁桃体には不安・恐怖を抑制する機能もある」という指摘や「扁桃体損傷患者でも不安、恐怖等の感情を感じる」との研究もあることに留意しなければなりません。
今回は、扁桃体活動の持続性が低い人はパリピ(パーティーピープル/パーティピーポー)という内容の論文です。
なお、扁桃体以外の興味深い(面白い)研究については『心と脳の探求-心理学、神経科学の面白い研究』をご覧ください。
新ブログ『心理学・脳科学・動物行動学アブストラクト』も設立したので、時間があればのぞいてやってください(参考記事⇒新ブログ『心理学・脳科学・動物行動学アブストラクト』開設のお知らせ)。
最近の記事1⇒中二病経験者はイマジナリーフレンドやボーイ/ガールフレンドがいたことのある人が多い
最近の記事2⇒脳卒中を発症してから2~3か月の間がリハビリで上肢の運動機能の回復が最も見込める期間となる
最近の記事3⇒建物の改修で研究拠点が近くなると、論文の共著が増える
最近の記事4⇒COVID-19パンデミック下でのリモートワークに際する雑音イライラ
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2021.11.01
興味深い研究成果をすべてネタにできればいいのですが、生憎そうもいきません。そこで、論文アブストラクト(抄録)だけ読んだ扁桃体に関する興味深い研究を取り上げます。
なぜ、扁桃体なのかといえば、不安・恐怖に関連する脳領域として話題になることが多い脳部位だからです。ただし、「扁桃体には不安・恐怖を抑制する機能もある」という指摘や「扁桃体損傷患者でも不安、恐怖等の感情を感じる」との研究もあることに留意しなければなりません。
今回は、光で扁桃体の活動が抑制されるという内容の論文です。
なお、扁桃体以外の興味深い(面白い)研究については『心と脳の探求-心理学、神経科学の面白い研究』をご覧ください。
新ブログ『心理学・脳科学・動物行動学アブストラクト』も設立したので、時間があればのぞいてやってください(参考記事⇒新ブログ『心理学・脳科学・動物行動学アブストラクト』開設のお知らせ)。
最近の記事1⇒乳児期は泣き声や笑い声よりも発話に似た声を出すことが多い
最近の記事2⇒論文出版が多すぎると、科学は進展するどころか停滞する
最近の記事3⇒突然の音信不通で人間関係を終わらせたことのある人はマキャヴェリズムやサイコパシーが高い
最近の記事4⇒幸運の女神のように運を擬人化すると、経済的決定がリスキーになる
なぜ、扁桃体なのかといえば、不安・恐怖に関連する脳領域として話題になることが多い脳部位だからです。ただし、「扁桃体には不安・恐怖を抑制する機能もある」という指摘や「扁桃体損傷患者でも不安、恐怖等の感情を感じる」との研究もあることに留意しなければなりません。
今回は、光で扁桃体の活動が抑制されるという内容の論文です。
なお、扁桃体以外の興味深い(面白い)研究については『心と脳の探求-心理学、神経科学の面白い研究』をご覧ください。
新ブログ『心理学・脳科学・動物行動学アブストラクト』も設立したので、時間があればのぞいてやってください(参考記事⇒新ブログ『心理学・脳科学・動物行動学アブストラクト』開設のお知らせ)。
最近の記事1⇒乳児期は泣き声や笑い声よりも発話に似た声を出すことが多い
最近の記事2⇒論文出版が多すぎると、科学は進展するどころか停滞する
最近の記事3⇒突然の音信不通で人間関係を終わらせたことのある人はマキャヴェリズムやサイコパシーが高い
最近の記事4⇒幸運の女神のように運を擬人化すると、経済的決定がリスキーになる
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2014.04.09
一般に、扁桃体は不安や恐怖を司る脳領域だと信じられています。場面緘黙症でも扁桃体の興奮しやすさ(閾値の低さ)が緘黙症の原因であるとする説明があります。しかし、扁桃体損傷患者でも不安、恐怖を感じることができるとの報告があり、事態はそう単純ではありません。また、近年の神経科学研究では扁桃体には不安や恐怖を抑制する機能もあることが明らかになっています。
これはオプトジェネティクスという最新の技術を用いた研究成果です。したがって、扁桃体に不安・恐怖を抑制する機能があることを実証した研究が発表され始めたのは比較的最近です。ただ、オプトジェネティクスは動物実験が主ですので人間にも同じことが当てはまるかは不明です。しかし、人間の扁桃体にも脅威刺激に対する警戒心を弱める機能があるという科学的根拠を呈示した研究が2012年に初めて報告されました。
*オプトジェネティクス(光遺伝学)とは「神経回路機能を光と遺伝子操作を使って調べる研究分野」で、「ミリ秒単位の時間的精度をもった制御を特徴」とします(理化学研究所HPより)。
そこで、オプトジェネティクス等の技術を用いた最近の扁桃体研究をまとめてみました。なお、私はオプトジェネティクスに詳しくないので以下の記述には間違いがあるかもしれません。
また、(神経)心理学でいう不安と恐怖は違うことに注意してください。不安とは明確な脅威刺激がないにもかかわらず生じる、比較的長時間(または持続性)の情動であるのに対し、恐怖とは脅威刺激があって初めて引き起こされる、比較的短時間(または一過性)の情動のことです。
○オプトジェネティクス等で扁桃体機能の解明に挑む
これはオプトジェネティクスという最新の技術を用いた研究成果です。したがって、扁桃体に不安・恐怖を抑制する機能があることを実証した研究が発表され始めたのは比較的最近です。ただ、オプトジェネティクスは動物実験が主ですので人間にも同じことが当てはまるかは不明です。しかし、人間の扁桃体にも脅威刺激に対する警戒心を弱める機能があるという科学的根拠を呈示した研究が2012年に初めて報告されました。
*オプトジェネティクス(光遺伝学)とは「神経回路機能を光と遺伝子操作を使って調べる研究分野」で、「ミリ秒単位の時間的精度をもった制御を特徴」とします(理化学研究所HPより)。
そこで、オプトジェネティクス等の技術を用いた最近の扁桃体研究をまとめてみました。なお、私はオプトジェネティクスに詳しくないので以下の記述には間違いがあるかもしれません。
また、(神経)心理学でいう不安と恐怖は違うことに注意してください。不安とは明確な脅威刺激がないにもかかわらず生じる、比較的長時間(または持続性)の情動であるのに対し、恐怖とは脅威刺激があって初めて引き起こされる、比較的短時間(または一過性)の情動のことです。
○オプトジェネティクス等で扁桃体機能の解明に挑む
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