「問題を起こさない緘黙児は放置されるか?」という記事に追記をしました。3歳で「かん黙」があった園児5名の内60%が5歳までに「かん黙」を克服したという研究です。日本の調査になります。
2014.07.18
DSMの場面緘黙の診断基準の最後、もしかしてかんもくネット(Knet)が誤訳されているんではないかという疑念が浮かび上がってきました。「DSM-5での選択性緘黙(場面緘黙症)の詳細」という記事を執筆中に浮かび上がってきた疑惑です。まずかんもくネットの翻訳を見てみましょう(太字は私の勝手な脚色です)。なお、翻訳はかんもくネットHPの「場面緘黙とは」というページの「診断基準は?」というところから取ってきています。
*DSMとは米国精神医学会が発行する「精神疾患の診断・統計マニュアル」のこと。英語名は「Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders」です。また、DSMにならって選択性緘黙といえばいいのか、それともかんもくネットの流儀に従って場面緘黙といえばいいのか迷うところですが、ここでは場面緘黙としておきます。
かんもくネットの翻訳:コミュニケーション障害(例えば、吃音症)ではうまく説明できない,また,広汎性発達障害、統合失調症またはその他の精神病性障害の経過中以外に起こるものである。
次に原文です。かんもくネットのDSMの翻訳は第何版のものから取ってきたのか不明ですが、ここではDSM-IV-TR(DSM第4版改訂版)のものを載せておきます。
*DSMとは米国精神医学会が発行する「精神疾患の診断・統計マニュアル」のこと。英語名は「Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders」です。また、DSMにならって選択性緘黙といえばいいのか、それともかんもくネットの流儀に従って場面緘黙といえばいいのか迷うところですが、ここでは場面緘黙としておきます。
かんもくネットの翻訳:コミュニケーション障害(例えば、吃音症)ではうまく説明できない,また,広汎性発達障害、統合失調症またはその他の精神病性障害の経過中以外に起こるものである。
次に原文です。かんもくネットのDSMの翻訳は第何版のものから取ってきたのか不明ですが、ここではDSM-IV-TR(DSM第4版改訂版)のものを載せておきます。
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2014.07.11

DSM-5とは米国精神医学会が発行する精神疾患の診断・統計マニュアル第5版のことです。英語ではDiagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders, 5th Edition(通称DSM-5)となります。
DSM-5(TM)のTMとは何ぞや?と疑問に思われる方もいらっしゃるでしょうが、私にはよく分かりません。AmazonでDSM-5の原典(英語)の表紙を見ると中央にあるDSM-5の右上に小さくTMという表記があるので、気にしないことにします(Amazon画像参照のこと)。

DSM-5日本語翻訳版では場面緘黙症ではなく、選択性緘黙という言い方が使用されていますので、本記事ではこれに則ります。選択性緘黙を選択的緘黙という専門家もいるみたいですが、ここでは選択性緘黙とします。
xviiiに不安症/不安障害(189)として選択性緘黙が312.23(F94.0)コードでSelective Mutism(195)という英語表記で掲載されています。ただし、DSM-5の出版後、選択性緘黙のコード番号は313.23(F94.0)に変更されており、注意が必要です。
それでは選択性緘黙にまつわるDSM-5の記述をご紹介しましょう。一部省略していますが、それは私が勝手に有名な基本的知識だと独断した事項です。ただし、これはもっともな理由を書いているだけで、本音は面倒臭いだけです。また、全て書くと罪悪感や後ろめたさが強まりますので、これを避ける狙いもあります。内容の質は保証しません。なお、DSM-5原文の記述には一部研究に基づいていない憶測もありますが、それも含めて書いていますので、あらかじめご了承下さい。
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2014.01.16
以前述べたように、長野大学の臼井なずな非常勤講師、高木潤野講師による緘黙の類型化に関する論文が長野大学リポジトリの「最も閲覧されたアイテム」で第一位を獲得しました(2014年1月6日現在)。
参考記事⇒臼井なずな、高木潤野講師の緘黙類型化論文が閲覧ランキング1位
その文献とは以下のものです。
臼井なずな・高木潤野 (2013). 緘黙の類型化に関する研究―従来指摘されてきた2つの分類からの検討― 長野大学紀要 34(3), 1-9. Permalink:http://id.nii.ac.jp/1025/00001052/.
臼井・高木(2013)の内容は大井ら(1979)の緘黙児分類と荒木(1979)の緘黙児分類を場面緘黙児に適用することで、その妥当性を検討するものです。
参考記事⇒臼井なずな、高木潤野講師の緘黙類型化論文が閲覧ランキング1位
その文献とは以下のものです。
臼井なずな・高木潤野 (2013). 緘黙の類型化に関する研究―従来指摘されてきた2つの分類からの検討― 長野大学紀要 34(3), 1-9. Permalink:http://id.nii.ac.jp/1025/00001052/.
臼井・高木(2013)の内容は大井ら(1979)の緘黙児分類と荒木(1979)の緘黙児分類を場面緘黙児に適用することで、その妥当性を検討するものです。
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