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問題を起こさない緘黙児は放置されるか?」という記事に追記をしました。3歳で「かん黙」があった園児5名の内60%が5歳までに「かん黙」を克服したという研究です。日本の調査になります。

私、マーキュリー2世は自己診断ですが、場面緘黙症経験者です。緘黙の影響もあってか、ろくな就職活動もせずに大学卒業から引きこもっていました。そんな私が2022年からUber Eats配達員として働き始めました。

そして、元場面緘黙症?の私がUber Eats配達パートナーとして登録するまでの苦労や登録後のお仕事の体験について書いた、新しいブログ『場面緘黙症経験者のUber Eats配達日記』を立ち上げました。

場面緘黙症経験者・当事者にこんな働き方もあるよというヒントになれば幸いです。

Uber Eats配達員のお仕事を始めてから、少しずつですが社会経験ができて、以前よりも社会性が身についたと感じています。今後は、Uber Eats配達員のお仕事を土台として、簡単なアルバイトができるようになればいいなと考えています。

Uber Eats配達員の業務を通して、簡単な面接ならいけるかもしれないと思い始めたところであり、これは私にとってすごい進歩です!なにせ、以前は面接と聞いただけで、無理ダ~とゲンナリしていましたので。

関連記事⇒緘黙人生

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少なくともインターネット上では、場面緘黙症経験者が後遺症に悩まされているという話を時々みかけます。たとえば、緘黙症のせいでうつ病になった、コミュニケーション能力が低いといった具合にです。

しかし果たして本当にそうなのでしょうか?場面緘黙症が原因で後遺症になったということを実証するためには、緘黙症ではないが、その他の特性は全く同じ自分の人生を再現するパラレルワールドの世界を作らなければ、厳密には不可能です。

そして、何よりも不安症の寛解後も持続する機能上の制約の多くは、精神障害を発症する前からある既存の特性を反映している可能性を指摘した研究(Schopman et al., 2017)うつ病において、寛解後の機能障害は、うつになってから生じる傷跡よりもうつを発症する前からすでに存在している脆弱性を反映している可能性を示唆した研究(Bos et al., 2018)も発表されています。

内在化疾患(不安症・うつ病)リスクが高い年長青年において、内在化症状の経験が性格特性に与える傷跡効果はあったとしても弱く、それよりも神経症傾向という性格特性による内在化症状リスクへの脆弱性の方が効果が大きいという研究(Williams et al., 2021)もあります。

これらの研究が本当ならば、不安症の影響による後遺症は大したことはなく、それよりも不安症になる前からある特性の方が重要だということになります。

〇場面緘黙症の後遺症は、緘黙発症前から既に存在している状態を反映している可能性

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場面緘黙症を心理学研究から考える際に有益な論文を取り上げるシリーズです。今回は、歯を磨くことによる「ビッグマウス」効果のお話です。

なお、その他の興味深い(面白い)研究については『心と脳の探求-心理学、神経科学の面白い研究』をご覧ください。

新ブログ『心理学・脳科学・動物行動学アブストラクト』も設立したので、時間があればのぞいてやってください(参考記事⇒新ブログ『心理学・脳科学・動物行動学アブストラクト』開設のお知らせ)。

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場面緘(かん)黙症とは?
ある特定の場面(例.学校)でしゃべれなくなってしまう症状を場面緘黙症といいます。言語能力や知能には問題がないにもかかわらず、話せないのです。一般的に場面緘黙症の人は自らの意思で口を閉ざしているのではなく、不安や恐怖のために話せないとされます。中にはあらゆる場面で話せない全緘黙症になる事例もあります。
プロフィール

マーキュリー2世

Author:マーキュリー2世
性別:男
緘黙経験者で、バリバリの現役緘黙だったのは小学4年?大学1年。ただし、小学4年以前はほとんど記憶喪失気味なのでそれ以前も緘黙だった可能性あり。現在も場合によっては緘黙/緘動が発動します。種々の研究に言及していますが、私は専門家ではありません。ひきこもり/自称SNEP(孤立無業者)です。

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